
行きたいと思っていたオルセー美術館展、晴れの休日に美術館というのも少しもったいなくて先延ばしにしていたのですが、ついに雨の週末(というか台風‥‥)家族で行ってきました。気がつけば終わってしまうところだったとは。
末娘は4歳だし、子どもが3人寄れば騒がないかと心配でしたが、事前に何度も「静かにみるところよ」と言い聞かせドキドキして入ってみれば、子どももチラホラといたし、結構平気なのねー。親子でも十分楽しめました。
印象派をより知りたくて直前に読んでいたこの本がすごく良かった。『印象派という革命
夫と回っていた子ども達は私が遅いのにしびれを切らし、夫に連れられて先に退場。おかげで私はじっくり楽しめたので良かった。
そんなだから子ども達はあまり楽しめなかったかぁと思っていたら、翌朝、二女がうちにある一冊の本を持ってきました。
コレ、オリビア。

その中にね、あるんですよ、ある1ページが。

『あめのひは びじゅつかんへいくのがすき』
そうそう、コレ。この絵。

オルセー展にあったエドガードガの作品ですよ。
「舞台のバレエ稽古」。
ちゃんと覚えていて、「同じだよねー」って。
へぇ〜、さほど興味はないようにみえたけど、少しは心に残っているもんだ。
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オルセー展を見て。
今までは単純に視覚的に好きだなーという気持ちでみていたものが、だんだんとお金持ちの画家達が起こした革命のような気がしてきて、その道楽感が出ているようにも見えてしまった。
従来の古典主義に対する革命的な挑戦とか、ハングリーさとか、そういった勢いは感じられるものの、恵まれた家庭に生まれ、多少の困難はあっても創作活動に励む財力やバックアップがある中でうまれた作品というか。
だから、美しさの振り幅が優雅な方に偏って振れているようにも感じます。
そこに多少の物足りなさも感じてしまうのは、自分がずいぶんひねくれてしまったのかなぁ。
今回の出品作品の中でマイベストはマネの「ロシュフォールの逃亡」。
ベルト・モリゾの「ゆりかご」もグッとくるし、
笛を吹く少年ももちろん圧倒的にステキでした(特に余白が)。
◎皆のベスト
夫はモネの「かささぎ」
長女はモネの「草上の昼食」
二女はジェームズ・ティソの「ミラモン侯爵夫妻と子どもたちの肖像」
三女はカバネルの「ヴィーナスの誕生」
それぞれが選んだ理由がよく分かります。