
気がつけば一ヶ月近く経ってしまいました。
この時期は気分的にも鬱々としてしまうようで、季節のせいにしてしまいたいほどに気持ちが沈んでいました。
些細な事から始まり小さな積み重ねで精神的に疲れていたところ、極めつけに祖母が他界しました。なんと言うか、これほど無気力になってしまうのだと、どうにも気持ちを立て直せない自分にも驚いたというか。
祖母は87歳、長く入院もしていたし、ここ数ヶ月はいつその時がきてもおかしくないという状況で、ある程度心の準備はできていたはずでも、実際その時がくると心のダメージは大きいもので、自分の周りの空気だけ重く、やたらと湿度が高いようなじっとりとした疲労感がぬぐえませんでした。
最後は脳梗塞を起こし数ヶ月意識が戻る事なく息を引き取りましたが、目を開けなくてもお見舞いに行けばいびきをかいているし、手を握ればあたたかいし、髪をとかしてあげれば足の指がピクっと動いて反応する。どうしたってここにいるんだなーと思えて、なんだか優しい気持ちになったものです。
意思の疎通ができなくて、それでも心臓は動いていて、でも病院からは追い出されてしまう。次の受け入れ先を探すにもどうしようと言う状況で、静かに息を引き取りました。最後は自分で死期を決めたように。
最近読んでいた本がノンフィクションのこれまた重いテーマの本が続いていたので、やたらと死を考えさせられてしまい、どうにも抜け出せない泥沼にはまっていったのでしょう。突然やってくる虚脱感、重苦しい空気をまといながら、なんとか今日一日を乗り切ろうと前に進んでいた感じです。
毎日人の死に向き合う職業の人(医師や介護士さん、葬儀屋さんなど)は、一体どのくらいその精神的負担が大きいのだろうと思わずにはいられません。心は鍛えられるのか、麻痺していくのか。
それにしても、こういう時に仕事という、どうにも外せない用事があると助かりますね。
上司からは休んだらと声をかけてもらいましたが、家にいた所で何かが変わる訳でもなく、ただ無心に集中できる何かがある方が救われる。
今でもそんな空気が襲ってくる時はあるけれど、今日は久しぶりにベランダの草花を剪定し、寄せ植えの苗を入れ替えて、少しずつ気持ちも前向きになってきました。
またボチボチと更新していきます。